休めないことで起こるさまざまなリスク

看護師が休憩時間を取れなかった場合に考えられるリスクとして、まず集中力の低下が考えられます。
常に緊張状態の中にある看護師にとって、休憩時間は身体的にも精神的にもリラックスできる貴重な時間です。

つまり休憩時間は、仕事の集中を一旦解いて気持ちを落ち着かせるための時間だといえます。
そんな休憩時間が取れないとなれば、心身の疲れや緊張状態をほぐせなくなるため、常に集中し続けなければならない状態になってしまいます。
そうなると、どうしても集中力が途切れやすくなってしまい、ちょっとしたミスだけではなく患者さんや薬の間違いなど重大な医療ミスを起こしてしまいかねません。

その他、休憩時間が取れない状態が続けば、心身の疲労が蓄積してしまうため、健康状態に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
そうなれば、看護師を続けること自体が苦痛になってしまう場合もあるでしょう。

そうなった場合、早急にまとまった休息を取るべきですが、職場の状況によってそれが難しいという人も少なくありません。
とはいえ、休むのが無理な環境だからといって休まずに我慢して働き続けるのは体の毒です。
小さなストレスが大きな大病のきっかけになることもあるため、とにかくなんらかの対策を講じる必要があります。
対策としては、現状を上司に報告して環境改善をしてもらったり、スタッフ同士で1日のスケジュールを見直してみたりするといいでしょう。

それでも状況が変わらず体調不良を感じる場合は、転職することを視野に入れることをおすすめします。